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あなたは、このようになっているのですが、
まず、
伊藤潤二
スポーツオーラー
できこー
...
2018年11月11日土曜日の9784097-857217
1982年11月29日第19299799008574
C9979¥857E
ISRA-TO9-185721-3
定価300円「本体857円
雑誌45717-21
小学館
伊
藤
潤
九誅顒
そこで、これは、
ず
まぁ、
林檎湖しく
ヒックエックストリック調査をご完了アステムア
。美しい
...
...
当日、
美しい女子高生五島桐絵のまわりで
る異常な
次々に起こる異常な惨劇...
そう、突然行うまきが襲ってるのだ...
新感覚ホラーの鬼才「伊藤潤
朝一が描く、
出にも不思議な恐怖の世界。
うずき「伊藤
【第6話
第5話
【第4話
【第9話】
第2話
〈第1話〉《》の
あと力さ...
まさかみ
僕は無くなねじれた
れた人びと。
ずヰまさマニアぇ?!
すまきマニアぇ?!
突然動画的なケートが動かされております。
【変更】図令と十星野ゆきおr百ころう
...
私の
生まれ育った
黒渦町...
これから
お話しするのは
......【第1話】
...???
この町で起こった
奇妙な話の
数々です..
私の名前は
五島桐絵。
町を見おろす
山の中腹に建つ
黒渦高校に
通っている。
陶芸家の父、
そして母と弟の
4人家族で、
町の中心部に
住んでいる
あっ...いけない、
早く駅に行かなきゃ。
秀一君の乗った
電車が来ちゃう!!
キャッ!!
つむじ風か...
あら?
何やってるの
かしら?
こんな所で..
あれは確か、
秀一君のお父さん
こんにちは。
あれっ...
人違い
かな...
......
変なの
...
斎藤秀一君は
私の元同級生で、
今は隣町の
高校に通って
いる。
おかえり
なさい。
...
あ...そうだ...
さっきね、秀一君の
お父さん...だと
思うんだけど
出会ったのよ。
...でも
ちょっと変
だった...
蝸牛の殻を
じっと
...でも
見つめて...
...ああ...
それは
親父だよ
.....
最近
変なんだ、
うちの親父
えっ...
変て...
どう変
なの?
ああ
もしかしたら
人違いかも
しれない...
暗かったから...
ちょっとね
...秀一君、
この頃元気
ないのね...
どうした
の?
...
何か
悩みでも
あるの?
...なあ
桐絵、
脱出?
.....
...何それ?
駆け落ち?
オレと一緒に
この町を脱出
しないか?
...冗談を
言ってるんじゃないぞ。
オレは本気で、この町から
逃げようって言ってるんだ。
最近
オレ、この町がいやで
しょうがないんだ。
この町にいたら
どうかなっちまうぜ。
オレは昼間、この町を
離れているから
よけいに感じる...
この町の駅のホームに
降りたつたびに
めまいを覚える...
どうして?
どうしてって..
君は何も
感じないのか?
この町はオレを
眩惑しようと
している...!!
...私は
何も
感じない
けど..
あ...もう
5時...
いやな音だ!
あの音も
大嫌いだ!
オレの耳の中を
かき回し
やがる...!
...私...もう
帰らなきゃ。
あの陰うつな
海がいやだ!!
隣の緑山市から
見る海は、
こんなに
陰うつじゃない。
あの
黒い灯台も
邪悪だ。
そして
背後の陰険な
山々..
そうだ...ひっかき
回すんだ...
渦:渦だ...うずまきだ...
...この町はうずまきに
汚染され始めている...
それにこの町並も...
すべてがオレの神経を
ひっかき回す...
えっ...何?
今、何て
言ったの!?
いや...
な、
何でも
ない...
.....?
その翌日、
彼のお父さんが
私の父の仕事場に
やって来た。
五島さん、
あいかわらず
精が出ます
ねえ。
ただ仕事に
追われて
いるだけ
ですよ。
職人も
楽じゃ
ありません
な。
いやあ
...
は?
いやいや...何というかその
...ろくろによる作陶
というのは...
...なるほど
うずまきか...
いわば、うずまきの芸術とでも
いうべきものですなあ!!
うずまきの芸術
ですか?
確かに時々
目が回りますよ、
かハハハ。
どうです、
私にひとつ作って
くれませんか?
特別、目の
回りそうな
皿を一枚...
皿の表には
うずまき模様を
描いてください。
ここが大事
なんです
うずまき模様
です!
こう...
ぐーるぐーーると
そうですなァ...
黒いうずまきが
いいですな!!
実は今、
うずまき模様に
凝ってましてね!
あらゆるうずまき状の物を
集めてるんですよ。
古今の着物の渦紋を
はじめとして、
巻き貝や蝸牛の貝殻
アンモナイトの化石、
機械のゼンマイや
セロハンテープ、
蚊取り線香、
はては植物の
つるまで......
いやはや、
集めてみると実に
奥が深い!
そこで今度は、
町内随一の陶芸家に
渦紋の皿を作って
もらおうという
わけです。
いやあ、お金なら
いくらでも出しますよ。
私はね、五島さん。
うずまきというものに
何やら神秘的なものを
感じるんです。
いや...絶対にある...
何か不思議な力が
秘められているに
違いない!
五島さんも
きっと理解して
いただける!
うすまきは
素晴らしい!!
うすまきこそ最高の
芸術だ!!
そしてあなたは、
その最高の芸術を
生みだしている
芸術家なんだ!!
.....
...きのう、
うちの親父が
君んちへ
行っただろ?
うん...
ちょっとびっくり
しちゃった。
迷惑だったろ?
最近変なんだ
あの親父
でも
うずまきに
凝るなんて
珍しいわ
ね...
うちのお父さん、
芸術家なんて
言われたから
さっそく張り切って
作り始めたわ
でも考えてみたら、
うずまきに凝るのは
別に変じゃないと
思うわよ。
だって
世の中にはもっと
変な物集めてる人
いるじゃない。
タバコの
吸いがらとか
親父の
凝り方が
どんなに
異常か
って事を
...?
最近は会社
へも行かず、
書斎に閉じ
こもっている。
君は何も
知らないから
そんな事
言えるんだ。
そして書斎に
あふれ返ったうずまきを
一日中
眺めているんだ。
うずまきに熱中しだすと、
親父はもう
呼びかけられても
返事もしない。
ただひたすら
うずまきを見つめて
いるんだ...
そして奇妙な
事だが...
...その時、
親父の目は
ぐるぐる回って
いるんだ...それも
異様に滑らかに
えっ...
...目が?
ああ、
うずまきに
影響された
みたいに..
...秀一君を
笑わそうとして、
わざとやってるん
じゃないの?
冗談で
あんなまね
できるもんか!
左右の目が
まったく別々に
動いてるんだぜ!
左右の目が...
別々に...?
...それから
こんな事もあった。
ある晩の夕食の時
親父は
みそ汁に
鳴門巻が
入っていないと
言って
怒りだした。
お袋は、
鳴門巻は
切らして
しまったから
しょうがない
じゃないの、
と言った。
ふん!
鳴門巻の
入ってない
みそ汁なんか
食えるか!!
突然、親父は
みそ汁を
かき回し
始めた。
親父はそれで
少し気がすんだ
ようだった。
それから親父は
風呂に入る時、
必ず渦を作る
らしい!
うい~~
何が
おかしいん
だよ!?
ここは
笑うところ
じゃないぜ!!
君は信じて
ないんだろう?
ご...ごめんなさい、
そういうわけじゃ!!
くっくっ...
無理もないな。
実際
見てみなきゃ、
あの不気味さは
わからない。
そうだ...
これから家に
来ないか?
そうすれば
事の深刻さが
わかるだろ。
もしかしたら
君も、この町が
嫌いになるかも
しれない。
それに...
...どうして
私がこの町を
嫌いになる
のよ。
...
...オレは
親父が変に
なったのは、
この町の環境の
せいだと
思ってるんだ。
どうして?
そうだな、
例えば...
何か気づか
ないか?
何かって
...?
最近、渦が
やけに多いと
思わないか?
この川の流れを
よく見てごらん。
ええ...まあ...
でもこれは
流れのせいでしょ?
それに...
この頃は
風までも
やけに渦を
巻きやがる。
うん...確かに
そうかもしれない。
つむじ風
ってやつだ。
でも隣の緑山市では
こんなに沢山の渦を
見た事がない
...
わからないが...
...それか..
おじさんの
うずまき好きと
何の関係が
あるの?
お前、
何て事
してくれ
たんだ!!
!?
どうしたんだよ。
キャ
~~!!
こいつ、
ただじゃ
済まんぞ
!!
やめて
あなた!!
やめろよ
父さん!!
父さん母さん!?
一体どう
したんだ!?
こいつが私の大切な
コレクションをすべて
処分しやがった!!
私がちょっと
留守に
してる間に...
あなた、いい加減に
目を覚まして!!
あんなもの処分でも
しなきゃ、どうしようも
ないじゃないの!!
働きもしないで!!
はあ...
はあ...
へっ...!!
はあ...
処分しちまった
ものは仕方ない。
ふん...まあいいさ。
うすまきってのはな、
別に物で
なくたって
かまわないんだ。
うずまきは自ら
作りだすものだ。
最近それが
わかってきたとこだ。
いいか
きさまら
覚えておけ!!
うずまきは
自らの体で表現
できるのだ!!
例えば
こんな
ふうにだ!!
その時、私は
確かに
見ました
ハハハ
バハハハ
ハハハ!!
おじさんの目が
滑らかに
回転するのを...
しかも
左右
別々に...
それから数日が
たったけれど...
あれ以来、秀一君は
彼のお父さんの話題には
口を閉ざしてしまった。
おーい、桐絵!
何?
お父さん。
斎藤さんに
頼まれてたものが
できたから、
届けてきてくれ。
...
ごめん
ください...
五島です
.....
やあ、桐絵君かね。
秀一は留守だがね。
あ...あのォ、
ご注文の品を
お届けに...
注文の
品?
ああ...
例の...
...申し訳ないがね。
もう必要ないんだよ。
あの..
うずまきの
お皿です
が...
えっ...?
あの...でも
これ..
桐絵君...
この間も
言ったよう
に...
うずまきは
自分で
作る
ものだ。
ごらん!
こんな事も
できるように
なった。
もう私には
そういう物は
必要ないんだ。
う...
うぐっ...
ッ!!
キャー
キャ~~~
ぐぐっ!!
ちわーー田中橋店
ですがー
ご注文の品を
お届けに
あがりましたー
...やあ
どうもごうも。
待って
ましたよ..
その数日後
秀一君の
お父さんは
亡くなり
ました。
桐絵...
君は知りたく
ないか?...
親父がなぜ
死んだか...
えっ...
階段から
落ちたんじゃ
...?
それは
表むきだ!
本当は
違う!!
.....
親父は...
最近ではもう
手のほどこしようが
ないほど心身共に
異常な状態に
なってたんで..
あの日...
オレとお袋は
とりあえず親父には
内緒で、緑山市の
病院に相談に
行ってたんだ。
そして親父を
入院させる事に
話が決まって、
その夜遅く家に
帰ってみると
親父の姿が
見えないんだ
どこの部屋を
捜しても
いないんだ...
ただ...
ただ、親父の
書斎に...
見慣れない大きな
梅のようなものが
ポツンと置かれてあった。
何かしら
これ...?
なぜそんな事に
なったのかは
知らないか...
これだけは
確信してる
親父は自分で
あの樽に
入ったんだ!!
そして、
全身の骨が
砕けて
死んだ...
おいっ...
あれを
見ろ!!
自らの体を
うずまきに
するために
あれは
何だ!?
!?
あれは
一体
何なんだ!?
何だ!?
どうした!?
あれだよ、
上を見ろ!!
な...何だ
あれは...
火葬の煙
......
だよな...
これは;
ただ事では
ない...
不吉の前ぶれ
かもしれん...
第2話
こうすまきマニア:?
おお...
気味が悪い...
秀一君...
あれは...?
...親父の
煙だ.....
どんどん降りていく!!
あの池の辺まで
降りていくぞ...
そうだ...あれは
トンボ池だ...
おい見ろ...煙の先端が
だんだん下に降りて
いくぞ!
この町の
ちょうど
ど真ん中に
ある池だ。
しかし一体、
どうなって
るんだ...
トンボ池と
呼ばれる
その池は...
私の家のすぐ裏手に
ある池です...
ここへすれ
あなた、
やめてっ
...!!
いい加減に
してっ!!
ひいいい!!
母さん!!
落ち着け!!
秀一!
あれは
あなたの
お父さん
よ..
奥さん、
お気を
確かに!
た、単なる
偶然だよ。
でも...
見て...
見てよ...
それは
束の間の事
でしたが.....
崩れはじめた
煙の形が、
秀一君のお父さんの
顔のように
見えました
ひいいい!!
ひいっ...
ひひひっ
ひひひみひ...
母
さん!?
いかん...早く
救急車を呼べ!!
いひひ
ひひひ...
ああ、
怖い!!
怖い!!
ひいい!!
斎藤さん!
もうすぐ先生が
来ますからね
いやっ...
いやっ...
いやあっ!!
ひゃああ
あああ!!
ひゃあ、
怖い!
うずまき
!!
それ以来
秀一君のお母さん
は..
うずまき!!
うずまきを異常に
恐れるようになったのです。
斎藤
さん!?
そのまま入院と
なりましたが
うずまき恐怖症は
ひどくなる一方で、
食事も喉を
通らなくなり...
頭を丸めて
しまいました。
そして
さらに、
うずまき!!!
うずまき!!
自分の巻髪や
頭のつむじさえ
怖がって...
ひゃあ!!
指紋かうずまきだと
気づいた彼女は、
手足の指紋をすべて
切り取ってしまったのです!!
秀一君の
話に
よれば
うずまき状のものが
すべて...
親父の、あの最期の
姿に見えるというんだ。
お袋
には..
そして親父が
こっちを向いて、
こう言う
らしいんだ...
おい、おまえ~~
おまえも早く
うずまきになれ~~~
...そんな幻覚が
見えるという事は
もう普通の状態
じゃない...
オレが帽子と手袋を
してるのは、
お袋につむじと指紋を
見せないためだ。
病院の先生や
看護婦さんにも
気をつけてもらってる。
そのおかげで最近は、
何とか落ち着きを
取り戻しつつある。
お袋も自分の体から
うずまき状のものはすべて
取り除いたし...
あとはうずまき恐怖症を
一日も早く治す事だ...
斎藤さん
どうですか
気分は...?
はい、先生。
ずいぶん
いいです
うずまきは
まだ怖いと
思います
か?
はい。
怖い
です。
そうで
すか...
!!
それでは
どうでしょう..
...緑山市の
精神科の病院で
診てもらっては...
はあ...
でもあの
病院は...
あの病院
では
だめです
か?...
...ねえ、
秀一。
精神科
という事で、
何か不安を
お感じ
ですか...!?
三半規管
聴神経
それは
何の心配も
いりません
よ。
鼓膜
中耳腔
どうです?
息子さんの
ご意見は?
息子
さん?
秀一...
どうしたの?
秀一!
えっ!?
い...
いや...
何でも
ないよ
母さん...
何か壁に
気になる
ものでも?
えっ!
いや!!
何でも
ないです、
先生!!
...何よ...
変な子
ねえ...
あそこは
お父さんが
入る事に
なってた
病院よ。
いやよ私は
...?
緑山市の病院に
行くのは...
だけど、専門の病院へ
行ったほうが早く
良くなると思うよ。
母さんだって
早く治りたい
だろう。
そりゃそう
だけど...
かわりに私に
行けというの?
でも、もう
体を傷つける
ような事は
ないわよ。
だって体の
うずまきは
全部
取っちゃった
もの...
えっ...
ああ
そうか。
もう体を
傷つけるような
事したくない
だろう!?
...
ああ
...
5時の
サイレン
よ...
いつ聞いても
イヤな音ね!!
まるで耳の中で、
ぐるぐると渦を
巻いているよう
だわ..!!
桐絵...
お袋は
気づいて
ないが...
えっ...
何の話?
耳の奥にある
「蝸牛」という
音を感じる
器官だ。
これからも
気づかないでいて
もらわないと困るな。
人間の体に...
つむじや指紋の他には
もううずまきはないと
思っていたけど...
...まだ
あったんだよ!!
...もし、お袋がこの
うずまきの存在に
気づいたら
どうするだろう?
今日、院長室の
解剖図を見て
気がついた。
もちろんそれは
わからない...しかし
指紋を削ぎ落とした
くらいだ..
たぶん
人体の中で
最も露骨な
うずまきだ。
...
スー
スー
ん..
はっ。
ひゃっ!!
いや
もう!!
...
ひい!!
おい~~~
おまえ~~~
いやっ、
おまえも
うずまきになれ〜
いやよ!!
なぜそんなに
うずまきを
嫌う~~
おまえの
体の中には、
またうずまきが
あるという
のに~~
あ~~
おまえの
耳の奥へ
もぐりこみ
たい~~
あ~~
おまえの耳の中で
渦になって
眠りたい~~~
おまえの
耳の奥に
ギャーッ!!
母さん、昨夜
また大騒ぎ
したんだって
...?
......
...
おばさん
?
...具合は
どうですか?
どうしたん
だよ...
斎藤さん
検温の
時間です。
気分は
どうです
か?
看護婦さん
...ちょっと
聞きたいん
ですが...
人間の
...
耳の奥には
...一体、何が
あるんでしょうね。
えっ...
耳の奥
ですか?
ええ..
何です
か?
まさか
耳の奥に...
うずまきがあるんじゃ
ないでしょうね?
えっ...
うずまきですか
?
そんなもの
ありません
よ。
本当?
.....
本当に?
ええ。
本当ですよ。
本当
かしら..
本当だよ!
看護婦さんが
言うんだから
確かだよ!!
母さん...
病室に
戻れよ!!
足だって
まだ治って
ないだろ!?
院長室に
確か解剖図が
あったわね
!?
あれを見て
もう一度
確かめるわ。
本当かしら?
母さん!!
母さん、
やめろ
ったら!!
院長先生
だって
忙しいんだ!!
先生!!
放しなさい
秀一!
解剖図を見せて
ください!!
母さん!!
あらっ
!?
せ...先生
ここに
貼ってあった
解剖図は!?
...先生...
じゃあ先生に
お聞きします
けど..
人間の耳の
中には、
うずまきが
あるのでは
ないですか!?
ああ...あれは
古くなったんで
破棄しました。
何ですって!?
うすまき?
そんなもの
あるわけないでしょう。
本当に!?
じゃあ
証拠を
...別の解剖図を
見せてください。
残念ですが、
斎藤さん
解剖図は
あれだけ
なんです。
うそっ...
こんなに沢山
本があるじゃ
ないですか!
この中に
一冊くらい
あるで
しょう!?
母さん
!!
調べても
いいですか!?
母さん、
いい加減に
しろよ!!
だって秀一...
あなたの
お父さんが、
ゆうべ
変な事を
言ったのよ..
失礼だろう!
先生が無いと
言ったら
無いんだ!!
親父はもう
死んだんだ!!
私の耳の中が
どうのって..
夢を
見たんだよ!!
おばさん...
病室へ
戻りましょ
そ...
そうね...
解剖図を
はずしておいて
よかった。
しかし...一刻も早く
専門の医師に
診せたほうがいいと思うね。
助かりました
先生...
このままでは君の言った通り、
本当に何をするかわからん。
斎藤さん、
点滴はこれで
最後ですからね。
院長先生も
おっしゃった
通り、明日
緑山市の病院に
移ってもらい
ますから...
今夜はよく
休んでください
ね。
おやすみなさい。
どうも...
お世話に
なりまし
た...
ああ...
いや...いや!
いやあ!!
おまえ
の~~
耳の中
に~~
ひい!!
いい...
うずまき
がある
...
ひいいい
うずまきが
ある~
おまえの
耳の中
に~~
うずまきが
ある~
~~~
ギャアア!!
あの人の
声が、
耳の中から
聞こえる...
あの人が...
私の耳に
入りこんだん
だわ...
耳の奥の
うずまきに入りこん
だんだわ!!
いやだ...
いやだ!!
早く
取り出さ
なきゃ!!
はあ...
はあ...
ギャアアアァァァ
あ~~~
ぐるぐる
回る~~
体が渦を
巻いている
耳をえぐった時
蝸牛と同時に
体の平衡感覚を
つかさどる部分も
破壊してしまった
ので...
激しいめまいに
襲われたの
だそうです
秀一君のお母さんは
亡くなる直前まで
うずまきに苦しめられ
ました。
いやあ!!
うずまきに
なりたくない!!
そして
火葬の日
町の上空には再び
...
あの黒いうずまき模様が
立ち上ったのです!
...第3話
体験
やはりね
...
私が地元の
黒渦高校に
入学して
クラスで
一番最初に
親しくなった
のが、
席の近かった
黒谷あざみ
でした。
緑山市から
通っている
子でした。
彼女の
第一印象は
”きれいで
おとなしい
子”。
...でも、今では
彼女と親しくした
事を後悔している。
親しくしていなければ
彼女と秀一君が出会う事も
なかったと思うから...
そして彼女が
あんな事にならなくて
すんだかもしれないから
入学当時から
彼女は異常なほど
もてました。
あのー
これ
おい彼女!
つきあわ
ねえか?
あざみさん、
ホントに
もてもてね。
彼女は
慣れている
らしくて
なんだ
ちきしょ
五島さん
行きましょ。
無視の
しかたも
堂に入った
ものでした。
でも
きれいだから
当然かしら..
あら、
そんな事
ないわよ。
しかし、しばらくすると
彼女に対する、あまり
よくない噂が耳に
入るようになりました。
ねえ桐絵さん、
あなたまだ
黒谷さんと
つきあってる
の?
えっ...
ええ..
もう彼女
とは、
つきあわ
ないほうが
いいわよ。
どうして
よくない
評判
聞くもの。
彼女って
あの美貌で数々の
男を惑わせてるっ
ていうもの
そうそう、
彼女には
不思議な
パワーが
あるんです
ってよ。
不思議な
パワー?
そして男は
ふぬけにされて
捨てられるって。
そう!
男を引きつける
パワー...
その秘密はどうやら
おでこにある
らしいわよ。
彼女、前髪で
わからないけど、
おでこに
ちょっとした傷が
あるらしいの。
それが
パワーの源
らしいのよ。
...
五島さん、
チャイム
鳴ったわよ。
だから
気をつけないと、
あなたも彼氏
とられちゃう
かもよ。
教室に
戻りましょ。
え...ええ、
あざみさん。
ふう。
さっぱり
した。
.....
ああ
この傷の
事ね。
どうしたの?
五島さん
えっ...
えっ、
さっき彼女達
この傷の事
話してたんで
しょ?
バカみたい
...あんな話
信じないでね。
ええ...
もちろんよ。
...でもね...
確かにこの傷は
私にとって特別な
意味を持つもの
ではあるのよ。
小さい頃ね...
好きだった男の子の
気を引きたくて..
綱渡りの
まねをして、
落ちた時に
ケガしたものなの。
ケガの功名
というか、
それがきっかけで
その男の子と
仲よくなる
事ができた。
そらろろ
大丈夫か!?
だから私自身、
この傷には
好きな男の子を、
おーい
降りてこい!
うぎゃあ
くくく~~
実際、それ以来
私の恋は必ず
実ってるのよ。
先生呼んでくる
からな!!
でも単なる偶然よ。
そんなバワーなんて
本当なわけ
ないじゃない!
...
引きつけるパワーが
あるんじゃないかと
時々思うわけ。
ーん
五島さー
待ってよー!!
どうしたのよ、
今日はひとりで
帰るなんて。
ごめん...今日は
用事があるから。
わかった!!
彼氏に会うん
でしょ!?
えっ。
図星ね!?
秀一君...て名前よね、
緑山市の高校へ
通ってるんでしょ?
もしかしたら私、
駅で知らずに
すれ違ってる
かもね!
え...ええ...
いいけど...
でも..
ねえどんな人!?
紹介してよ!!
これから私も
行くから!!
でも...何なの?
...実は彼、今
学校を休んでるの
...もうずいぶん
長い間..
まあ...
どうして?
いろいろ精神的に
ショックな事が
あってね......
ご両親が
たて続けに
亡くなったり
...
まあ
私は何となく
気が進まなかった
けれど...
押しきられるように
彼女を秀一君に会わせる
事になってしまった...
こんにちは!
秀一君、いる?
やあ...
上がれよ...
秀一君...
こちら私の
クラスメイトの
黒谷あざみ
さん...
はじめ
まして。
黒谷です...
どうも...
...はっ!?
うっ...
どうしたの?
秀一君...
かっ...
帰ってくれ!!
きっ...
君だ!
早く
帰って
くれ!!
二度と
来ないで
くれ!!
...!!
...ごめんね
あざみさん...
彼、どうか
してるのよ。
ううん
いいの...別に
気にしてない。
そう言いつつも
彼女の顔は
青ざめ、
ステキな
彼じゃない。
別れ際まで
ひどく無口
でした...
もしもし
...秀一君?
秀一君...
今日はどうしたの?
彼女、
ショックだった
みたいよ。
桐絵、君は何も
感じないのか?
...私よ...
桐絵だけど。
えっ?
オレはあの女に
何か禍々しいものを
感じるんだ。
どうして
あんな態度
を...?
...視々しいものだ
:例えて言うなら...
うずまき
だ!!
あの
禍々しさは
うずまきの
せいだ!!
桐絵、あの女に
気をつけろ!!
うずまきだ!!
秀一君!?
...
うずまき
だ.....
うずまき
だ...
あの女は
うずまきに
汚染されて
いるんだ!!
ピンポーン
はっ!!
誰だろう、
こんな
夜中に...
うわ
あ!!
なっ...
何しに
来たっ!?
...私に
そんな態度を
とる人って...
あなたが
初めてです
一体、私の
どこがそんなに
いやなんですか
?
帰れっ!!
いやです、
帰りま
せん。
君は
この町から
去れっ...!!
今まで出会った
男の人はみんな
私によくして
くれたわ...
なのになぜ、
あなただけ私を
拒否するの?
なぜ!?
そうか!!
きっ...君
額だ...額に
何を隠して
いる!?
額?
傷の事?
五島さんに
聞いたのね?
違う!傷なんか
じゃない!!
うずまきだ...
うずまきの気配を
感じる!!
何言ってるの?
三日月形の
傷よ...
この傷のおかげで、
私は恋に不自由
しなかったのよ!!
ほら
見てよ!!
やっぱり
!!
玄関の鏡で
見てみろ!!
それは三日月じゃない、
うずまきだ!!
何ですって?
な...
わかったぞ!!
それはもともと
三日月だった...
あっ!?
すべてはこの町
...黒渦町の
せいだ!!
なぜなら
この町はうずまきに
汚染されている
からだ!!
しかし、その
両端が伸びて
うずまき状に
なったんだ。
君は早く
この町を去る
べきだ!!
...しかし、
黒谷あざみは
秀一君の忠告を
聞くどころか、
しばらくすると
親を説得して、
この町で
アパート暮らしを
始めたのです。
そして夜な夜な
彼のもとを訪れる
ようになりました
秀一さん!!
ここを
開けて!!
お願い!!
こんな気持ちは
初めて!!
今までは男の
ほうが私に夢中に
なったのに、
今は私のほうが
あなたに夢中
たなんて...
あざみさん
...もう
秀一君の所へは
行かないで!!
とても
迷惑がってる
のよ...
それに...
秀一君は
私の彼なの
よ!!
いやよ!!
私だって彼の事
好きだもの!!
絶対
振り向かせて
みせる!!
.....
キャッ!!
あ...
その額......
あざみ
さん!!
あざみ
さん..
待って
!!
あざみ
さん!!
はあ。
はあ。
黒谷君!
オレだ...
C組の
岡田だ
頼む...
オレとつきあって
くれ...
わかってる...
だけど君には
言葉にできない
吸引力がある...
オレは君に
吸い寄せられるように
君にもとへ来てしまう...
どうしようもないんだ...
しつこいわね!!
断った
はずよ!!
翌日から
黒谷あざみは
学校に来なく
なりました。
アパートを訪ねても
何の応答も
ありませんでしたか
部屋の中に
いる事は、
気配で
わかりまし
た...
一体、彼女の
あの額は
......?
おまつを...で?
でもしませんです?
...私の目には、うずまきが
額の奥に食い込んでいる
ように見えたけど...
そんなはず
ないわ...
目の錯覚よ..
そして、
でも
まさか...
数日後の
夜の事でした。
ピロoco
ロロロックスの
はい..
五島ですが
桐絵か?
オレだ。
桐絵..
ちょっと聞きたいん
だけど、
岡田ってやつ
知ってるか?
岡田?
知らない...
誰なの?
...そうか...
...実は
さっき電話で
そいつがね...
秀一君?
君の事で
オレと話を
つけたいって
言ってきたんだ。
どうやら
君の事が
好きらしいな。
どういう事?
全然心当たり
ないわ。
そうか...
わかった。
近所の公園で
待ってる
って...
あっ。
えっ、どういう事?
何なの一体...?
話をつけるって
どういう事!?
近所の公園...
たぶんあそこだわ。
でもやっぱり、お父さんに
ついてきてもらったほうが
よかったかしら?
あ...
あれは...
あのうしろ姿は
あぎみさんだわ!
あざみさん、
あざみさん
でしょ!?
やっぱり
あざみ
さんね!?
...桐絵さん...
何だか変な
感じ...右目が
変なの..
視点が定まら
なくて...
ちょっと
私の顔
見てくれ
ない?
一体どうしたの!?
心配してたのよ!!
...いつかは
ハナベナ
...
話って
何だ?
違うよ。
ほら...
来たよ...
ああ...
もう少し
待ってくれよ。
もうじき
来るはず
だから...
誰が?
桐絵がか?
ほら...約束通り
斎藤秀一を
連れてきたよ。
これで本当に
オレとつきあって
くれるんだろうな?
な...何だって、
約束が違う
じゃないか!!
こいつを
連れてきたら
オレとつきあう
って....!!
...いいえ、もう
あなたには
用はないわ。
ホホホ...
約束なんて
どうでもいい
わ...
私は秀一さんに
会いたかった
だけだもの。
ちっ...
帰って。
ちくしょう!!
だました
なっ!!
ホ、
くっ...黒谷
君は
一体...
どう
なって
しまったん
だ..
おホホホ...
ホホホ
これは
.....
ひどい
はっ!?
誰の声!?
秀一君
なの!?
どこにいるの!?
返事をして!!
桐絵!
ここだ!!
どうしたの
!?
そんな所
で...
岡田って
やつが、
彼女に吸い
込まれた!!
岡田は
消滅した!!
そして今度は
彼女自身も
消滅しつつある!!
見ろ!!
あっ!!
彼女は自分の体に
現れたうずまきに
吸収されて
いるんだ!!
見ろ!!
どんどん吸収
されていく!!
そして...
黒谷あざみは
最後まで残った
足の先までも
完全に...
そのうずまきの
中に吸い込まれて
いったのです...
...第4話
紫子さんが
取材協力佐藤久
おねえ
ちゃん
...?
火葬場の
煙がまた
渦を巻いた
ね.....
うん...
秀一君のご両親の
葬式以来、町で
火葬があるたびに
煙が渦を巻くように
なったね...
満男...
見てて
ごらん
もうすぐ
煙が、この
トンボ池に
降りてくる
わよ。
ほら
だんだん
降りてきた...
まるで、
トンボ池が
吸いよせてるみたい
桐絵、
満男、
あんなもの
見てないで、
家の中へ
入りなさい。
気味の悪い
...!
お母さん
ところで
お父さん
は?
はなれで
窯の番よ。
ゆうべは
徹夜した
みたい。
しかし、
これは...!?
あなた
交代
するわ。
いや...
いい!
私ひとりで
十分だ。
だって少しは
休まないと、
体に悪い
でしょ?
焚き具合は
どう?
いいから
戻って
なさい!!
窯の中を
のぞくんじゃ
ない!
あ、あなた..
どうしたのかしら
......?
お父さんいつもと
様子が違うわ。
あっ...
見て!!
お父さんの
窯の煙まで!!
緑山市
練山市文化センター
緑陶会展示即売会
会場OLF
...
うーん、
これは
五島さん、
今回の作品は
変わって
ますなあ
.....
まったく..
今までとは
作風が
ガラッと
いや...お恥ずかしい
:実は焼く前は
普通の壺や皿
だったんですが...
焼成中に
溶けて、
形が崩れて
しまったん
です..
今回は新しい
土を使ったので、
窯の温度が
合わなかったの
でしょう。
しかし芸術として
見た場合、
逆に成功だったと
自分では思います。
なるほど...
まるで生きている
ようですな...
窯の中で
焼いている
うちに自然に
浮き出た
ものです。
えもいわれぬ色彩と...
いたる所に描かれた
うずまき模様がまた
なんとも......
ほう...
いわゆる
黒変!!
ですか。
しかし
うずまき模様の
窯変とは
珍しい...
いや...それは
私が描いたのでは
ありませんよ。
焼成中に
土が化学変化
して、そんな
ふうになった
のでしょう。
ところで
...
さっき土を変えたと
おっしゃいましたが、
一体どんな土を
使ったんですか?
フフフ、
それは秘密という事に
しておきましょう。
それで...
ああ...
世間は
見る目が
ないね。
...でも
無理ない
かも...
実用的
でないし。
全然売れなかった
わけ?お父さん。
桐絵は
あいかわらず
厳しい事
言うなあ。
さあな...
形も
変だし。
でもお父さん
自然にうずまき模様が
浮き出てくる事って
よくあるの?
こんなのは
初めて見た。
あれっ?
...これ
何だ?
こんな所に
人の顔みたいなのが
浮き出てるぞ!
えっ、
どこどこ?
な?
人の顔
だろ?
あっ...
この顔...
あっ...
こっちにも
別の顔が
あるぞ。
えっ!?
これは
女の人
みたいだ!
...ねえ...
あっ...
ちょっと
これ..
...ねえ
そう思わない?
お母さん...
...ほ...
本当ねえ、
よく似てる
いやあねえ
...秀一君の
お父さんと
お母さんに...
何これ?
あなた...
似てると思わない
?
何?
知らないぞ、
単なる偶然
だろう...
えーーっ、
そんな
ばかな...
うそ!あなた、
質の悪い冗談
やめてよ!
何言ってる!
私は何も手を
加えてないぞ!!
調べてみると、
全部で四つの
顔が見つかり
そうです..
この町で
火葬され...
あっ...
ここにもまた
別の顔を
発見!!
そして
そのすべてが、
最近この町で
亡くなった人の
顔でした..
ねえ...
どうして
かしら!?
その煙が渦を
巻いた人達の
顔だったのです
...ねえ
どういう事!?
どうしてお父さんの
やきものに
この人達の顔が
浮き出てるの!?
どうしてと
言われても、
私には
わからんが
やきもの
というのは、
土と炎の芸術
...いうなれば
大自然の神が
作りあげると
いってもいい
...
人知の及ばぬ
世界だ...時として
我々の計り知れぬ
結果が出ても
不思議はないんじゃ
ないのかな?
しかし、
おねえちゃんも
毎朝よく
がんばるねえ。
うるさい
わね。
だから
こうやって、
毎日お弁当
届けてるん
じゃない。
さっさと学校
行きなさいよ。
でもたまには
栄養のある物
たっぷり
食べなきゃ
だめよ。
それで秀一君、
あいかわらず
家に閉じこ
もってるの?
ちゃんとご飯
食べてるの
かしら、
心配ね...
...
桐絵、
今夜にでも
家に連れて
来なさいよ。
そうね...
桐絵、やめてくれ...
引っぱらないでくれ。
だめよ、こうでもしなきゃ
外に出ようともしないんだから!
このままじゃ
栄養不足で
死んじゃうわよ。
しかし、
君んちへ
行くのは
気が進ま
ない...
君んちは
トンボ池のすぐ
近くじゃないか!
えっ?
トンボ池?
そうだ...トンボ池だ!
トンポ池はうずまきにひどく
汚染されているぞ!!
しかし、
私は彼を
無理やり家に
連れていった
のです。
.....
秀一君、
遠慮
しないで
沢山
食べてね。
はい
頂きます...
まあ...
よっぽど
おなかが
すいてた
のね..
秀一君
これからも
ちょく
ちょく
来なさい。
は...
はい。
ブッポッ
グッ!!
!!
わっ!?
どうしたの、
秀一君
.....?
そ...その皿は
一体...
えっ!?
あっ!
これ
その皿...
一体どういう
皿です...
ひどく
禍々しい
ものを
感じる!
なんで
こんなところに
まぎれこんでる
の!?
お父さん!これ、
この間のやきものの
うちの一枚
じゃない!!
ああ..それは
比較的歪みが
少なかったから、
秀一君に使って
もらおうと
思って私が
用意したんだ。
何ですって!?
お父さん
こんな気味の
悪いお皿...!!
気味が悪いって
おまえ...
これは芸術
なんだぞ。
そしてきっと
秀一君なら、
私の芸術がわかる
と思ってね!
なぜなら、彼のお父さん
という人が芸術のわかる
人だったからだ。
彼のお父さんは、やきものは
うずまきの芸術である」
という名言を残したほどだ。
そして私も影響され、
真の芸術を生みだすため
試行錯誤を重ねるうち、
ついに素晴らしい土を
発見した...
そしてできあがったのが
この作品達だ!!
お...
おじさん
.....
一体どんな土を
使ったんですか?
.....
ト...
トンボ
池の土
...!?
トンボ池の
土だよ。
お父さん
トンボ池の
土を使った
の?
そうだよ。
池の中に
潜って
採取して
きたんた
すみません
...これで
失礼
します!
あっ...
秀一君!
ウエッ!
でもね...
秀一君も気の毒
だけど、
ちょっと神経質
すぎるんじゃ
ないの?
たかがお皿
じゃない。
お母さんは
そう思うわ。
...でも!!
私も
トンボ池の土で
作ったお皿で
食事するのは
イヤよ!
だって
火葬の煙が
溶けこんでる
かもしれない
もの!
そりゃそうかも
しれないけど...
しばらくすると
お父さんは
懲りもせず、
またトンボ池の土を
採り始めました。
ふう~~
ふふふ、
...
びしょ
ぬれだ。
あれ..
お父さん、
普通の壺
なんだね...
もうあの
なんにゃぐにゃしたのは
作らないの?
何言ってる
...これを
窯で焼く
と、
あの
《にゃぐにゃに
なるんじゃないか
そしていよいよ
「窯焚き」が
始まりました。
これから
六昼夜
つきっきりで
火を焚き
続けるの
です。
その間、私達は
はなれに近づく
事を固く
禁じられました。
...もう
午前一時
か...
お父さん
やってる
かしら。
大丈夫かしら..
もうまる二日
寝てないはず
よ..
ちょっと
様子見て
こよう...
もし
寝こんじゃってて
火事にでも
なったら
大変だもの。
やっぱり
寝こんでる
...そして私は
見たのです!!
ひいいいぃ...
ぎゃああぁぁ...
ひいいい!!
あつい!!
あつい!!
ぎゃあ!!
秀一〜〜秀一~~助けて~~
秀一~~
秀一~~
そ...
そんな
ばかな...
桐絵!!
何してる!?
窯に近づくなと
言ったろう、
早く戻って
寝ろ!!
はっ。
ひいいぃい...
あつい...
あつい...
...こいき
あつい
いやだ...
聞こえる
...こここの
秀一~
あと
四日間
続くんだわ
秀一~~
窓の中で
四日間もだえ
苦しみ続けるん
だわ!!
秀一~~
秀一~~
はっ。
この部屋まで
聞こえてくる
はい..
五島です
ヒangoo
こここでの
そ...
そう...
あつい
あつい...
...
オレだ...
秀一だ...
淋しくなって
かけた。
...どうした
元気がないな。
何かあったのか。
え...ううん
何でもない。
うそだ!!
何かあったんだろう、
話してみろよ。
...
...
何でも
ないったら!!
おや?何か
聞こえるな...
誰の声た!?
...っ!?
へへーーあ
えっ!?
だっ...誰も
いないわよ。
!!
ぶっ
うそだ...
誰かが叫んでる...
オレには聞こえる!
...こここの
...こいき
あつい
助けて~
ぎゃあ~~~
...この前の
窯焚きでも、
きっと同じ事が
起こったんだ
わ...
私達が
気づかなかっ
ただけ..
お父さん
だけが
知ってた
のよ。
一体どういう
つもりなの!?
秀一君
どうしたんだ!?
こんな夜中
に...
帰り
なさい!!
おじさん
窯の中を
見せて
ください!!
だめだ、
帰り
たまえ!!
!?
秀一君!?
...いや
来たの!?
やは!?
誰かが
僕の名を
呼んでるん
だ!!
窯の中から
僕を呼んで
るんです!!
母さんの
声に
似ている!!
帰ってくれ!!
秀一~
...
そんな事は
ない!!
...そうだ...
やっぱり
母さんだ...
父さんも
いる!!
なぜだ
...
なぜ窯の中に
父さんと母さんが
いるんだ!?
おじさん、
どいて
ください!
なっ、
何をする
気だ!?
もちろちろー
Ans-
ねいこー
秀ー〜〜〜!!
秀一君!!
大丈夫か!?
早く
外へ出ろ
!!
お父さん!!
秀一君!!
早く
消防車を!!
結局、はなれは
全焼しました。
はなれだけで
済んでよかったと
思わなくちゃね
...?
お父さんは
全然懲りて
ないようです。
おお...
出てきた
出てきた。
案外
いい出来だ...
まだ他にも
埋まってる
はずだ...
...第5話
ねじれた人びと。
黒渦丁
には
昔から、
長屋の廃墟の
ようなものが
点在して
います。
町なかにひっそり
隠れるように
残っているものも
あれば、
二棟が
並んでいる
もの。
あるいは
町の周辺の
荒地で、
今にも
崩れ落ち
そうになって
いるものまで
様々です。
二度と
会うなと
言ったはずだ!!
今度
うちの娘を
連れ出したら
承知せんぞ!!
お願いです、
もう少し
彼女と一緒に
いさせて
ください!
ふざける
なっ!!
お前のような
小汚い家族の
せがれに、
うちの大事な
娘を近づける
わけには
いかん!!
さあ
帰るんだ
依子。
いやっ...
放してよ
お父さん
依子!!
この野郎、
俺の妹の名を
気安く呼ぶん
じゃねえ!!
大丈夫
ですか...
?
!
あっ...
あなた、
和典君じゃない。
私よ..
桐絵...
どうしたの
一体...?
彼らは
僕の住んでる長屋の
同じ住人なんだ。
同じ長屋の
両端に
住んでるん
だけど...
僕の家族と
依子の家族は
昔から
仲が悪いんだ。
でも僕と
依子は、お互い
好きになって
しまった...
本当に
愛してるんだ。
今までいろいろ
努力した...
2人の仲を認めて
もらおうと...
でも無駄
だった..
...
だけど...
お互いの家がそれを
認めるはずがない。
...西木和典君は、私の
小・中学時代の同級生です。
彼の住んでいる
長屋というのは、
もともとは例の
廃屋のひとつ
でしたが
比較的保存状態が
良かったので、
地主が貸家に
改造したものです。
小学生時代に
和典君の家族が
越してきたほか、
何組かの家族が
入っているのですが、
えっ、
町の人達からは
貧乏長屋と呼ばれ
特別な目で
見られているのも
事実です。
ねじれて
るんだよ
僕と依子の
家族の事さ。
依子は
別として、
きっと...みんな、
今の貧しい状態を
受け入れられないんだ。
何が?
みんな心が
ひどく
ねじれてる。
だから、ねじれるしか
自分を守る方法が
ないんだ。
そして心の
ねじれた者同士が
ぶつかり合うと、
お互いからみ合って...
くんずほぐれつ...
もう収拾がつかなく
なって、ときはぐすのは
不可能なんだ。
でも;ねじれてるって
...和典君はねじれて
なんかいないわよ!!
それに昔、
秀一君と
あなたの家へ
遊びに
行ったけど、
別に
家族の人
普通だった
わ。
子供には、大人の
ドロドロしたものは
見えないのさ。
それに
最近になってさらに
ひどくなったんだ。
さあ...
そろそろ
帰らなく
ちゃ。
大丈夫?
立てる?
あ...
危ない!
...ああ。
結局、私は
彼を家まで
送っていく事に
しました
和典!もう
遠藤の娘には
会うなと言った
だろう!!
それに
しても
遠藤の
やつら、
おのれ..
どうして
くれようか...
痛かった
だろうねえ
和典...
遠藤の
長男が
殴ったのね!?
イテ、
イタイヨ
母さん。
それで殴られて
無抵抗とは
情けない奴だ!!
ホントに
あの遠藤ん
とこの
ゴロツキ
息子は、
昼間っから
ろくな事
しないで、
害虫みたいな
やっだね!!
るっせーババア、
殺すぞ!!
長屋の
端同士なのに、
声が筒抜け
なのね...
この長屋...
この長屋...
まあ...
何ですって!?
このヤクサ!!
人の息子に
向かって何て事
言うのさ!!
ほーら
おいでなすった。
今度はゴロツキの
母親の声だね。
おい母さん、
もうやめて
よ。
あんたは
黙って
なさい!
子が子なら
親も親だよ、
だいたい
あんたの
亭主は
ギャンブルで
借金して、
一家で
夜逃げして
きたんじゃ
ないのさ!!
なんだい、
あんたの
ダメ亭主だって、
能力もないのに
事業に手出して
あげくに失敗
すたこら逃げて
きたんだろ!?
ぐぐぐ...
もう
やめてくれ!!
うるさい
わね!!
もう
いがみ合うのは
やめてくれ!
どうして
仲よく
なれないんだ!
僕はこんなに
依子の事が
好きなのに、
どうして
わかってくれ
ないんだ!!
お願いです、
もう仲直りして
ください!
すべて水に
流してください!!
依子!!
和典さん!
依子!
許さんぞ!!
放して、お父さん!
和典!!
みっとも
ない
まねは
よせ。
依子!
.....
さあ、
戻るんだ。
という訳なの
秀一君。
何とかあの2人
幸せになって
ほしいわ...
ふうん。
しかし、それは
無理もない事だ。
えっ、何で?
あの長屋の
住人同士が
いがみあう
...それは
あの長屋
そのものに、
うずまきの
呪いが
かかっている
からだ。
うずまきが
彼らの心を
ねじ曲げて
いるんだ。
オレの目に
狂いが
なければ、
あの長屋の
廃屋は相当
禍々しいぜ。
...何ですって?
そんな事より
桐絵..
早く2人で
この町を脱出
しないか?
この呪われた
町から...
秀一君!!
もう
いいわ!!
あなたなんかに
相談しない!!
数日後...
私は..
あの2人の事が
気になって、再び
長屋を訪ねました。
また
もめてる!
きさまが
しっかり、あの
ヘナチョコ息子を
監視してないからだ。
何を言うか、
きさまこそ娘を
縛りつけとけ。
あ...あの...
...今度は...一体
どうしたんですかっ!?
まあ
桐絵さん、
いいところに
来てくれた
わね。
また和典が
あの娘に
そそのかされて、
出ていったまま
きのうから
帰らないのよ。
何よ、
そそのかしたのは
そっちじゃ
ないのさ!!
どうせまた
どっかの廃屋で
いちゃついて
やがるのさ。
捜しに
行くぞ。
こっちも
あいつらより
早く...そうだ
手分けして捜そう。
やだ...何?
あの音...
わっ!?
な...
何なの!?
ヘビだ!!
ヘビが
2匹
からんで
るんだ!!
いやだ...
気持ち悪い。
ヘビが
けんかしてる
のね...
あれは
けんか
じゃない
ねじれて...
まるであなたと
私の親みたい...
ヘビが交尾
してるんだ
いや...
違う。
ねえ和典さん、
もう
離れたくない。
ずっと一緒に
いたい。
いっそのこと
駆け落ち
しようか
駆け落ち?
ああ。
この町から
逃げよう!!
ああ
うれしい!
もう
離れなくて
すむのね!?
いいわ...あなたと
離れずにすむなら。
よし決まった。
明日決行だ!!
...どうしよう...
駆け落ちだなんて
どうも
ここに
いそうだ!!
あっ。
あっ...
あの..
じゃ
キャーッ、
やめて
お父さん!!
はっ!?
さあ
来るんだ
依子。
ひどいわ
ひどいわ!!
...
和典君
...
いや
あ!!
大丈夫?
本当に
ひどい
人達ね...
本当に駆け落ちでも
したほうがいいかも...
和典君...
私にできる
事があれば
協力する
わよ。
うう...
...ん...
あれじゃ
依子さんが
かわいそう
だわ。
ああ...
五島君
じゃないか
その時、私は
彼の体が不自然に
ねじれている事に
そして
翌日..
気づきませんでした。
本当に
来るのかい?
ええ...2人と、
ここで待ち合わせる
約束したの
それから
駅に直行して
さよならするの。
駆け落ちか
賢明な
選択だな
あっ、
来た!
はあ
はあ
どうしたの!?
そんなに
走って。
家を出る時、
親達に
見つかって
しまった。
駅にはもう
見張りが
ついてる。
えっ...
どうしよう..
よし!!
じゃあ
海岸沿いに
行こう!!
協力する!!
今、
父さん達に
追いかけられ
てるんだ。
秀一君!
あっ、
いたぞ!
こっち
だ。
待て!!
あっ!?
和典、
ばかなまねは
やめろ!
おとなしく戻れ。
父さん、
そこを
どいてくれ!!
あっ
いたぞ!!
和典、
こっちから逃げろ。
待てえ!
私...もう
だめ!!
はあ
はあ
はあ...
何度
殴られ
たら、
気が
すむんだ!!
はあ
まったく
手こずらせ
やがって。
はあ
...和典さん...
私達..
また引き離される
のね..
はあ
はあ
はあ
今度こそ
一緒に
なるんだ
依子!
...依子、
体を
ねじるん
だ!!
いや...
こう
やって!
わっ!?
さあ
依子、
早く
こうやって!
ボキ
よ..
依子!?
依子!!
依子!!
和典
さん!!
依子、
手を!!
...すごい
いっ...一体、
どうした
事だ!?
依子!!
依子!!
大丈夫か!?
ぐぐっ...
堅いっ。
強力に
からみ合って
いる!!
今、助けて
やるぞ。
お父さん...
もうやめて...
私達は
もう二度と
離れない
ひい
そうだ...
永遠に...
そして2人は、
海の中へ
消えて
いきました。
・第6話
まさがみました
先日校舎の屋上で
アクロバットのまねを
していた生徒が
誤って
転落死
しました
彼は以前から
目立ちたかり屋で
その時も
人目を引こうと
していたのです。
大勢の人が
見つめる中で、
その
死に顔は
なぜか、
いやだ...
信じられない:
いやなもの
見ちゃったわね
関野さん...
とても
満足そう
でした。
いくら目立ちたい
からって、あんな事
.....
気が知れないわ。
.....
そうかしら..
私は彼の気持ちが
よくわかるわ。
えっ?
...だって、
他人から注目されるって
すごく幸せな事じゃない。
五島さんもそう思わない?
えーっ...
:私は、目立つのは
あんまり好きじゃ
ないな。
本当?
私は目立ちたいと
思ってるわよ...
最近特に...!
目立ち
たい!!
みんなの注目を
集めたい!!
ふうん...
...でも
残念な事に、
どうしたら
目立つのか
わからない...
ただ
騒ぐとかじゃ
なくて、
本当の意味で
注目されたいの。
確かに最近、
この町では
目立ちたがり屋が
増えてるような
気がするな...
その
転落死
したやつが、
最たる
例だ。
...なぜ
危険を
犯してまで、
目立とうと
するのか...
その理由が最近
わかった...
それはやはり
えっ、なぜなの?
...秀一君...
...また
それなの
?
...でも、
目立ちたがりと
うすまきは
何の関係が
あるのよ?
大いに関係
あるとも!!
この町が
うずまきに汚染
されているからだな。
この両者に
共通するもの
...それは...
人の目を
引きつけようと
するところだ!!
うずまきは
ものを吸い込む
...それを
図案化した
模様もまた、
人の目を中心へ
引きつける力が
ある..
従って、うずまきに
とり憑かれた人間も
他人の目を引きつけようと
し始めるわけだ...
...じゃあ、
転落死した彼は
うずまきのせいで
?
ああ...
彼だけでなく、
目立ちたいと思ってる
連中はみんな...
...じゃあ、
目立ちたいと
言う関野さんも
うずまきに
とり憑かれて
いるというの!?
たぶん
...関野さん
...大丈夫
かしら...?
...ところで
桐絵:・
髪が伸びた
ようだな...
早く切ったほうが
いいんじゃないのか?
えっ?
翌日
何だか
急に伸びた
みたい..
その日は
朝から、
みんなの
視線を
感じました。
五島さん
どうしたの?
その髪...
えっ?
あっ!?
いつのまに
こんなクセが
ついてたの
かしら!?
三ツ編みに
すれば?
五島さん。
そうね...
手伝って
くれる?
関野さん...
いやだ、
直らないわ!!
.....
いやだ、
もう...!!
全然わけが
わからないんですよ。
...何もしてないのに
髪がこんなふうになる事って
あるんですか?
さあ...
わからないけど...
じゃあ、
ストレートパーマでも
かけましょうか?
...うーん...
やっぱり
切ってください
バッサリと
短く...
えーっ、
いいんですか?
...じゃあ、
バッサリ
いきます
よ。
だって気味悪いん
ですもの。
ばっ
ばけもの
ーっ!!
...私の髪の毛は
異常に伸びた
髪は、まるで
生きているかの
ように動き、
家族が私を
病院へ
連れていこうと
すると、
あああ...
苦しい!!
うずまきの呪いに
かかったのでしょうか?
切られそうに
なると、
私の首を
絞めるのです。
さらに私の首を
強く絞めあげる
のです。
どうして
こんな事に
...
どうしたら
いいんだろう
.....?
そして私達が
抵抗をやめると
今度は、
誇らしげに
渦を巻いて
ポーズをとる
のでした。
...
...
.....
どうした
の?
みんな...
ねえ
...!?
この髪に
見る者を圧倒
する力がある
事は、すぐに
わかりました。
そして髪が、
人の大勢いる
場所へ
行くのを
望んでいる
事も...
五島さん...
絶えず
そのポーズを
変化
させました。
髪は、その姿を
人々にまんべんなく
見せつけるために、
きっ...君!!
何だ、その
頭は!?
早くもとに
戻しなさい!!
...五島さん...
あなた、案外
やるわね。
...いいわね、
注目されて
うらやましい...
目立つのは嫌い
とか言ってたのに、
今や学校
目立ってるじゃない。
おまけに見た人を
虜にしてる
みたいね
朝練黒源
危険だわ...
あまり
見ないように
しなきゃ!
...でも、私だって
負けないわよ...
今にあなたより
目立つ存在に
なってみせる:!!!
学校が終わると
私は駅へ
行かなければ
なりませんでした。
......?
人の多く集まる
所へ行く事を、
髪が望むから
です。
はっ...
秀一君
秀一君
...
鉄黒湖氷
...
...私がこんな
事になったのは
きっとこの町の
せいです
この町は
うずまきに呪われた
町なのです。
...でも、今の私には
この町を逃げ出す
気力がない...
この髪のうずまきが
私の気力を
奪っているので
しょうか...
私の髪は
日に日に大きく
なります
五島さん
おはよう!!
ねえ!!見て、
私を!!
おお!!
関野さん
...
私にもついに
注目に値するものが
できたわ。
...負けないわよ。
ビビッ
その日から学校は
激しい争いの場と
化しました。
髪同士
一歩も譲らず、
エスカレート
する
うずまきの
誇示。
呆然と
見つめる
先生と生徒。
ふ~~
ふ~~
五島さん!!
いい加減に
負けを認め
なさいよ!!
ふ~~
目立つのは
どちらか一方で
十分なのよ!!
ふ~~
ええい!!
もうイライラ
する!!
ぐっ
うぐっ...
あああ...
桐絵っ!!
ギャア!!
桐絵!!
今
切ってやる!!
うわっ!?
ギャッ!!
アハハハ。
私が
勝ったのね!!
ホホホ、
これで私は、
町で一番
目立つ女よ!!
ホホホ、
これから
町中を
行進する
わよ!!
みんな、ついて
らっしゃい!!
...オオオ
そうぞう
ぞろ
ジャキ
はあ...
はあ...
はあ...
はあ...
桐絵!!
桐絵!!
...秀一君...
私...
一体...?
はあ...
はあ...
桐絵
こんなに
やつれて
もしかしたら
この髪は、
おまえの体から
生気を吸い取っていた
のがもしれないな...
...もし...
そうだとすると
...
...オナオオ
長坂坂坂...
おホホホ、
見なさい!!
私を
見なさい!!
バハハハ!!
ふ~~~
ふ~~~
疲れたわ...
ふ~~
でも...もっと
目立たなきゃ
...もっと注目
されなきゃ...
ルチュル
ふ〜〜〜
ふ〜〜〜
チェルチ
ふ~~
ふ~~~
ふ~~~
ふ〜〜〜
ふ~
ふ~~~
ふ~~~
ふ~~~
彼女の髪は
その後
しばらくの間
その姿を誇示
し続けました。
ずまき第1巻おわり
そういえば、
第1話:「週刊ビッグ・スピリッツB年第フ号掲載作品
第2話:「週刊ビッグスピリッツ99年第8号掲載
あるほど、『コレクストリックス』の
第4話:「適刊ビッグスピリッツ99年第17号掲載
第5話・週刊ビッグ・スピリツ'88年第23次合併号掲載作品
第6話:「週刊ビッグ・スピリッツ98年第26号掲載作品
«
作作品は
え
うずまき...
それは何と
ミステリアスな
模様である事
でしょう..
漫画『うずまき』の中で
私、伊藤潤二は
このミステリーに迫り、
うずまきの謎を解明
しょうと試みたのです!!
うずまきの
意味を知るには、
うずまきをよく
観察しなければ
ならない
手始めに私は、
うずまき模様を
じっと見つめてみる
事にした!
次に私は
うずまきに
関する文献を
読み漁る事に
した。
ああはあはははいはいけないの
みんなが
それは...
でも
する
目がくらくら
しただけで
あった...
...?
いつも途中で
寝てしまった
やはり実際に
うずまきを
作ってみるしか
ないようです。
スッホ、
風呂の水は
ゴーッと渦を巻いて
ただ流れ去るのみ
であった...
何もわからないので
今度は食ってみた。
ナルト巻
守ロ巻
ワラビ
ゼンマイ
サザエ
カタツムリを
飼ってみた。
ニンジン色の
うんこをした
のみであった。
そんなわけで謎の解明に
着実に近づきつつあり、
いずれ結果が報告
できる事でしょう!
うずまきアイス
うずまきクッキー
ねじりんぼう
.......いずれも
うまかったあ。
ほど遠い!!
担当
中熊氏
【印刷所】...
●本書の一部または全部を無断で複製、転載、上演、放送等をすることは、
法律で認められた場合を除き、著作者及び出版者の権利の後者となります。
ずっあらかじめ小社会で時間をお求めください。
●造本には十分注意しておりますが、万一、落丁・乱丁などの不良品がある
りましたら、制作部」(*0120)336-082)あでにお送りくださ
い、送料小社損担にやお取り替えいたします。
●R]日本複写権センター英証出版物"
本書の部または全部を無断で複写「コピーすることは、著作権法上で
の例外を除き禁じられています。本書から被写を希望される場合は、日
本複写権センター(403:340)1,2382)にご連絡ください。
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スピリ
一九九八年十月一日初版第一刷発行:(検印廃止)
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